鳥を見ましたか?Birdbyアプリで瞬時に識別
アプリを開く概要
オナガフクロウは、その名が示す通り、長い尾を持つフクロウで、昼行性の狩りを行うことで知られています。タカに似た体型と行動から、「タカフクロウ」とも呼ばれます。北半球の北方林に広く生息し、特にネズミ類を主な餌とします。高い木のてっぺんや電線にとまって周囲を見渡し、獲物を見つけると素早く捕捉します。人なつっこい性質を持つこともあり、研究者やバードウォッチャーを魅了しています。
サイズと寿命
- 体長
- 35-43 cm
- 翼開長
- 69-82 cm
- 体重
- 270-400 g
- 寿命
- 野生下で最大10年
- 食性
- 主に齧歯類(ハタネズミ、トガリネズミ)、小型鳥類、昆虫
身体的特徴
- 羽衣
- 頭部は平らで、背中は褐色に白い斑点、腹部は横縞模様。顔盤は白く、縁は黒く縁取られ、目の周りには特徴的な黒い線がある。尾は長く、白い横縞が入る。
- くちばしの形
- 小さく、短く、鋭く湾曲した黒色の嘴。
- 目の色
- 黄色
- 脚の色
- 羽毛に覆われた脚で、指は黒っぽい。
- 識別の特徴
- 平らな頭部、長い尾、顔盤の周囲の黒い縁取り、タカのような日中の狩り行動。
- 幼鳥の外観
- 幼鳥は成鳥に似るが、体色は全体的にやや灰色みが強く、横縞は不明瞭。顔盤の模様もやや薄い。
- 季節変化
- 羽色の季節による大きな変化はない。
- 雌雄の違い
- 雌雄で外見上の明らかな違いはほとんどないが、メスの方がわずかに大きい傾向がある。
識別方法
- 1
体型と姿勢
タカのような引き締まった体型で、長い尾を持つ。高い木のてっぺんに垂直に止まっていることが多い。
- 2
顔盤
特徴的な白い顔盤で、黒い縁取りと目の周りの黒い線が目を引く。平らな頭部も特徴。
- 3
狩りの行動
日中に開けた場所で狩りをしている姿が見られ、高い場所から獲物を探す。
- 4
鳴き声
オスが繁殖期に発する、速く繰り返される「キキキキキキ」という鳴き声は非常に特徴的。
- 5
飛翔
直線的で力強い飛翔はタカを思わせる。
生息地と分布
- バイオーム
- タイガ、北方林、ツンドラ
- 分布範囲
- 北米(アラスカ、カナダ、米国北部)、ユーラシア大陸北部(スカンジナビアからシベリア、ロシア極東)
- 標高範囲
- 海抜0メートルから約1000メートルまで
- 好む環境
- 開けた針葉樹林、混合林、森林の縁、伐採跡地、湿地近くの林、疎林
行動
- 活動時間
- 主に昼行性だが、薄明薄暮時にも活動することがある。
- 採食習性
- 主に日中に狩りを行う。高い木や電線から獲物を探し、急降下して捕らえる。ホバリングすることもある。獲物を丸呑みし、未消化物をペリットとして吐き出す。
- 社会行動
- 通常は単独で行動するが、繁殖期にはつがいを形成する。
- 飛翔パターン
- 直線的で、タカに似た力強い羽ばたきで飛ぶ。しばしば滑空を挟む。
- 渡り
- 非渡り鳥であることが多いが、餌が不足する年には定期的な繁殖地外への移動(南下)が見られることがある(不規則な渡り)。
- 縄張り性
- 繁殖期には縄張りを持ち、特に営巣地とその周辺を強く防衛する。
鳴き声
- さえずり
- オスは繁殖期に、速く繰り返される「キキキキキキキキ…」という特徴的な鳴き声を発する。これは数十秒続くこともある。
- 鳴き声
- 警戒時には「ケッ、ケッ」という甲高い鳴き声、あるいは「キーワー」とも聞こえる鳴き声。ヒナは「ピューイ」と鳴く。
- 鳴くタイミング
- 主に繁殖期( late winter to early spring)に活発に鳴く。
繁殖
- 繁殖期
- 3月下旬から5月上旬
- 営巣習性
- 主に木の幹の空洞や、古い営巣地(特にキツツキの古巣)、あるいは折れた木のてっぺんの窪みを利用する。巣材はほとんど使用しない。
- 一腹卵数
- 3-9個(通常4-7個)、餌の豊富さに応じて変動する。
- 卵の特徴
- 丸みを帯びた白色の卵。
- 抱卵期間
- 25-30日(メスのみが行う)
- 巣立ち期間
- 25-30日で巣立つが、両親のテリトリー内でさらに数週間は餌をもらう。
- 親の世話
- メスが抱卵と育雛の大部分を行い、オスが餌を運ぶ。巣立ち後も両親がヒナの世話を続ける。
見つかる場所
北方林の伐採跡地
開けた場所と密林が隣接するエリアを好むため、伐採跡地のエッジは生息地となりやすい。
疎林の縁
針葉樹林や混合林の開けた縁辺部で、獲物を見つけやすい高木がある場所。
湿地帯の近くの林
湿地は齧歯類が豊富なため、その近くの林に生息することがある。
電線や高い木の梢
日中に獲物を見つけるために、開けた場所を見下ろせる高い場所にとまっていることが多い。
フィールドのコツ
- 昼間に探す. 多くのフクロウと異なり、日中に活動するため、昼間の観察に適している。
- 高い場所をチェックする. 開けた場所を見下ろせる高い木のてっぺんや電線にとまっていることが多い。
- 鳴き声に耳を傾ける. 繁殖期には、オスの特徴的な鳴き声が発見の手がかりとなる。
- 小型齧歯類の生息環境に注目する. ハタネズミなどの小型齧歯類が豊富な場所に現れる傾向がある。
- 冬期の不規則な移動. 餌が不足する年には通常生息しない地域に現れることがあるため、冬期には予期せぬ場所で見つかることもある。
類似種
カラフトフクロウ
Strix nebulosa
カラフトフクロウはオナガフクロウよりもはるかに大きく、顔盤がはっきりしており、目がより小さいように見える。長い尾は共通するが、全身の模様や頭部の形状が異なる。カラフトフクロウはより夜行性で、開けた場所での狩りは少ない。
アメリカオオコノハズク
Megascops asio
アメリカオオコノハズクはオナガフクロウよりもはるかに小型で、耳羽がある。頭部の形状や顔盤の模様も異なる。地理的分布も一部重なるが、生息環境が異なる。
クイック情報
- 一般的な行動:
- 昼行性
- 食性:
- 肉食性
- 渡り:
- 通常は非渡り鳥、餌の状況により不規則な移動
- 巣:
- 木の穴やキツツキの古巣を利用
- 生態系での役割:
- 齧歯類の個体数制御に貢献
豆知識
- タカとフクロウのハイブリッドのような外見と行動を持つことから、「Hawk-Owl」(タカフクロウ)と名付けられた。
- 北米では人に対して非常に慣れている個体が多く、バードウォッチャーが間近で観察できる機会も多い。
- 獲物が雪の下に隠れていても、その音を正確に聞き分けて捕らえることができる、非常に優れた聴力を持つ。
- 長い尾は飛行中の安定性や操縦性に役立つと考えられている。
学術分類
- 界
- 動物界
- 門
- 脊索動物門
- 綱
- 鳥綱
- 目
- フクロウ目
- 科
- フクロウ科
- 属
- Surnia
- 種
- Surnia ulula
